アンシラリーサービスとは、系統の周波数や電圧などの電気の品質を維持するために、発電設備によって瞬間的な負荷変動に応じて数十秒単位で出力調整して、系統を安定される機能。系統制御、スケジューリング、無効電力供給、電圧制御、周波数制御、瞬動予備力、運転予備力等が含まれる。
経済産業省が実際の問題点を公表しています。
<1>アンシラリーサービス料の二重取り
電力各社とも、アンシラリーサービス料の徴収について、アンシラリーサービス料は系統連系される発電設備の出力の合計値から算定されるが、発電設備を小売に利用する場合においては、定格出力から接続供給の受電電力相当分を差し引いて算定することとしており、アンシラリーサービス費用を二重取りすることはない旨回答している。
<2>自家発アンシラリーサービス料の徴収
自家発を送電ネットワークに連系し、発電された電気を100%自家消費する場合であっても、瞬時瞬時の需給のアンバランスを電力系統全体への吸い込みや吐き出しにより吸収することで、自家発所有者の周波数が安定していることから、このメリットを享受する全ての者に負担いただくことが適当であり、電力会社は自家発からも徴収することとしている。電力会社から供給する場合の電気料金は、アンシラリーサービス料収入分を控除した原価にもとづいて設定しており、アンシラリーサービス費を重複して徴収することはないという旨電力各社から回答している。
<3>環境改善型自家発の促進との関係
環境改善自家発か否かによらず、一律にアンシラリーサービス料を徴収することは、発電形態によって差別化する性質のものではなく、送電ネットワークに連系する全ての発電設備に対して公平に費用負担されるべきという旨電力各社から回答している。
<4>電力会社側に責任のある系統事故等
自家発側が系統の周波数安定のためのコストを負担しているにもかかわらず、系統事故等の電力会社側の責任で自家発側が被害を被った場合の補償については、電力各社は、両者を同列に論じることは馴染まず、損害賠償については、電力会社の責めに帰すべき理由により需要家が被害を被った場合には、電力会社が損害賠償の責めを被ることになるが、具体的には需要家と電力会社との契約内容に基づき個別に判断される旨回答している。
<5>系統連係自家発へのコスト負担を平成13年から新設・リプレース分のみに課している理由
系統連系自家発へのアンシラリーサービスのコスト負担を平成13年からの新設・リプレース分のみに課している理由については、既設自家発は発電設備導入時に採算計算をするにあたってアンシラリーサービス料の負担を前提とした検討をしていなかったことから、いきなりアンシラリーサービスコストを負担させることは社会通念上難しいものと判断し、経過措置を設けた旨電力各社から回答している。